Message
人の可能性を、創造する。
Rise for Humanity with Aware, Affect, Answer.

キャリアの選択に寄り添う仕事は、本来、人の感情に深く向き合う仕事です。けれどいま、その最前線に立つエージェントの多くが、議事録や転記といった事務作業に時間を奪われ、当の本人の感情がすり減ってしまっている。人材紹介の現場を見てきて、私はこの矛盾を強く感じました。
私の原点は、コンサルタントとして働いた日々にあります。追いかけていたのは、「どれだけ業務を効率化できたか」「どれだけ売上に貢献できたか」という定量の目標でした。もちろん、それは大事で、価値のあることです。でも、あるとき強く思ったのです。──それは“目標”であって、“目的”ではない、と。
効率化の先にある本当の目的は、働く人が楽しく仕事ができること。自分の可能性に気づき、挑戦できていること。そう信じながらも、日々の現場では、どうしても数字のほうへ気持ちが寄っていく。「人が楽しく働ければいい」という思いは、ときに“きれいごと”だと言われる。正直、自信をなくしかけた時期もありました。それでも、この思いを信じたかった。“きれいごと”を、事業として証明したい。その一心で、株式会社A‑Riseを創業しました。
“きれいごと”を、事業として証明したい。
私たちのパーパスは、「Rise for Humanity with Aware, Affect, Answer.」。向き合うのは、数字の効率化ではなく、働く人の“感情”です。本質に気づき(Aware)、感情に寄り添い(Affect)、余白を生む“答え”を実現する(Answer)──この3つのAと、“高める”を意味するRiseを掛け合わせたのが、社名A‑Riseの由来です。
数ある産業の中から人材紹介を選んだのは、キャリアの意思決定こそ、人の感情がいちばん大きく動く瞬間だからです。キャリアを選ぶ現場は、誰よりも人の感情に寄り添うべき産業であり、私たちの理念を最も体現できる産業だと考えています。
AIの進化によって、かつてエージェントの価値の源だった“情報の非対称性”は、どんどんなくなっています。それでも、この仕事はなくならない。AIは提案こそできても、決定に“責任”を負うことはできません。キャリアの選択は、“情報処理”ではなく、感情を伴う“意思決定”だからです。情報の非対称性が消えても、“寄り添い”だけは残る。私はそう確信しています。
だからこそ、なくすべきは、仕事ではなく“事務作業”です。AIが事務作業やデータ解析を引き受けるのは、人間を置き換えるためではなく、人の心に豊かな余白をつくるため。余白が生まれてはじめて、エージェントは目の前の人の本音に寄り添うことができる。企業も求職者も、お互いをリスペクトし、新しい挑戦へ踏み出す勇気を持てる。
情報の非対称性が消えても、“寄り添い”だけは残る。
この思いを形にしたのが、人材紹介エージェントのためのAI業務支援SaaS「Melty Palette(メルティパレット)」です。求職者の想いや悩み、企業の背景や採用したい人物像──そのひとつひとつを無限の“色”として捉え、色と色が溶け合って、新しいキャリアという一枚の絵になる。そんな“溶け合うパレット”であってほしいと名付けました。その絵を描くのはAIではありません。両者のあいだに立ち、対話を重ねるエージェントの皆さまです。
業務を“減らす”ためではなく、人の可能性を“広げる”ために。誰もが自分らしく、人間らしく働ける世界の実現に、私たちは本気で伴走していきます。
株式会社A‑Rise 代表取締役
谷口 智也